遺言書のサンプル
生前対策メモ ー 遺言書のサンプル
遺言の構成
遺言は下記のような構成になります。各構成ごとに具体的な文言を検討の上、遺言を作成します。
① 表題 | 自筆証書遺言の場合は、”遺言書”と記載します。 |
② 前文 | 遺言を記載する旨を記載します。 |
③ 財産の分配方法 | 財産の分配に関する事項を記載します。 ・相続、遺贈、遺産分割方法の指定 ・負担付相続・遺贈 ・予備的遺言 |
④ 遺言執行者の指定 | 遺言が確実に実行されるように遺言執行者を指定します。 |
⑤ 認知・祭祀主宰者等 | 遺言による認知・祭祀主宰者等を指定します。 |
⑥ 付言事項 | 本遺言内容とした理由や遺族へのメッセージを記載します。 |
⑦ 日付 | 遺言を作成した正確な年月日を記載します。 |
⑧ 住所・氏名・押印 | 遺言者の住所・氏名を記入の上、押印します。 |
遺言書のサンプル
下記は、遺言者Aが、自筆証書遺言により、妻Bに居住不動産、長男Cに銀行預金、長女Dにゆうちょ貯金を相続させ、さらに妻BがAより先に亡くなる場合に備えて予備的遺言を加えた例です。公正証書遺言にする場合も、遺言の文言自体は共通です。
遺言書
遺言者Aは、次のとおり遺言する。
1. 遺言者は、妻B(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)に、以下の財産を相続させる。
(1)土地
所在 〇〇市〇〇町〇丁目
地番 〇〇番〇〇
地目 宅地
地積 〇〇.〇〇平方メートル
(2)建物
所在 〇〇市〇〇町〇丁目〇〇番地〇〇
家屋番号 〇〇番〇〇
種類 居宅
構造 木造瓦葺2階建
床面積 1階 〇〇.〇〇平方メートル 2階 〇〇.〇〇平方メートル
(3)本遺言に記載のない遺言者の有する財産一切
2. 万一、遺言者より前に又は同時に妻Bが死亡していたときは、遺言者は、前条記載の財産(1)及び(2)を長男C(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)に相続させ、同(3)を長女D(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)に相続させる。
3. 遺言者は、長男C(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)に、遺言者名義の下記預金債権を相続させる。
〇〇銀行〇〇支店 普通預金
口座番号 〇〇〇〇〇〇〇
4. 遺言者は、長女D(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)に、遺言者名義の下記貯金債権を相続させる。
ゆうちょ銀行〇〇支店 通常貯金
記号 〇〇〇〇〇
番号 〇〇〇〇〇〇〇
5. 遺言者は、本遺言の遺言執行者として、次の者を指定する。
北海道〇〇市〇〇町〇丁目〇番〇号 司法書士 E 昭和〇〇年〇〇月〇〇日生
6. 遺言者は、遺言者及び祖先の祭祀を主宰すべき者として、長男Cを指定する。
7. (付言事項)
令和〇年〇〇月〇〇日
北海道〇〇市〇〇町〇番〇号
遺言者 〇〇〇〇 (印)